こんにちは。 いよいよ連載がスタートするプロファイリング・ミステリー小説『姉妹探偵』。
舞台は2035年。 そこは、かつて私たちが夢見た「輝かしい未来」ではありません。 止まらない物価高騰、広がる格差、そして生活苦により荒廃していく人々の心……。 社会全体を覆う重苦しい閉塞感は、歪んだ悪意を育み、より凶悪で、より不可解な「異常犯罪」を激増させました。
そんな救いのない暗い時代に、鋭いメスを入れるのは、対照的な二人の姉妹です。
本日は、この物語の主人公とヒロイン、榎本姉妹のプロフィールを公開します。
1. 感情を持たぬ「論理の魔王」
主人公:榎本 佳穂(えのもと かほ)
「動機など不要。必要なのは、行動の断片と論理の構築だけだ」
【PROFILE】
- 年齢: 24歳(2010年8月12日生まれ)
- 身長: 170cm
- IQ: 240 / EQ: 80
- 経歴: 英国 University College London (UCL) セキュリティ・犯罪科学学部卒。6年で博士号を取得し帰国。
- 特技: 武道(空手・合気道の達人)
【人物像】 本作の主人公であり、天才的なプロファイラー。 黒髪のロングヘアに、手足の長いスレンダーなモデル体型。しかし、その美貌はどこか人を寄せ付けない冷たさを放っています。
彼女の最大の特徴は、「感情的共感の欠如」と「圧倒的な論理的思考」です。 荒んだ社会が生む犯人の「やりきれない動機」や「情状」には一切寄り添いません。現場に残された証拠と行動ログから、犯人の思考を冷徹にパズルのように組み上げ、真実(プロファイル)を導き出します。
そのあまりに機械的で容赦のないスタイルから、高校時代についた異名は「魔王」。 服装は季節を問わず「漆黒」。黒いロングケープやジャケットに身を包み、この暗い世界に溶け込むかのように佇みます。
2. 犯人の心と共鳴する「悲劇の共感者」
ヒロイン・助手:榎本 彩心(えのもと いろは)
「お姉ちゃんには見えない痛みが、私には聞こえてしまうの」
【PROFILE】
- 年齢: 22歳(2013年4月12日生まれ)
- 身長: 172cm
- IQ: 140 / EQ: 142(エンパス)+
- 経歴: 東京大学 法学部 4年生(2035年4月時点)
- 役割: 物語の語り手(ナレーター)
【人物像】 佳穂の妹であり、助手。そして本作の視点人物です。 姉と同じく高身長の黒髪ロングヘアですが、白やグレー、チェック柄などを取り入れた女子大生らしい服装は、姉とは対照的に人間的な温かみを感じさせます。
しかし、人々の心が荒れ果てたこの時代において、彼女はあまりに危険な能力を持っています。 それが「エンパス(共感能力)」です。
※エンパス(Empath)とは? 単なる「思いやり」ではありません。他人の感情、痛み、殺意までもを「自分の感覚」として受信してしまう特異体質です。
- 生活苦に喘ぐ人々の悲痛な叫び
- 犯罪者が抱える底なしの絶望や狂気
- 嘘をつく人間の違和感
彼女は、姉が切り捨てる「犯人の動機(=感情)」を拾い上げますが、それは同時に、社会に蔓延する悪意に心を蝕まれるリスクと隣り合わせなのです。
3. 「氷の論理」×「炎の共感」
IQ240の天才・佳穂は、徹底した行動分析(プロファイリング)から、犯行の「動機」を論理的に暴き出します。 対してエンパスの彩心は、共感能力によって、犯人がその行動に至るまでの「心の叫び(真の動機)」を見抜きます。
「結果」としての動機を定義する姉と、「過程」としての動機に共鳴する妹。 互いに異なる視点で、欠落した部分を補い合う姉妹。
しかし、2035年の現実は、その絆さえも引き裂こうとするほどに残酷です。 漆黒の服を纏う姉と、白い服を纏う妹。 澱んだ時代の闇を切り裂く。
新連載『姉妹探偵』、どうぞご期待ください!
キャラクターモデル
榎本佳穂:チキータ 恵福かほちゃん
榎本彩心:チキータ 恵福いろはちゃん
4. 【作者より】キャラクター誕生秘話 ――「冷徹」への憧れ
ここで少し、なぜこのような対照的な姉妹が生まれたのか、私自身のこだわりをお話しさせてください。
小説、漫画、アニメ、ドラマ……。私が個人的に心惹かれるのは、決まって**「常に冷静沈着」**なキャラクターでした。 感情の起伏が薄く、淡々と正論を述べる。けれど、そこには人一倍強い責任感があり、決して周囲に流されることはありません。 たとえ周りに嫌われようとも、疎まれようとも、決して熱くならず、普段通りに自分のやり方を貫く。
ご存知の方には「ああ、なるほど!」と伝わるかと思いますが、私の理想は**『銀河英雄伝説』のパウル・フォン・オーベルシュタインや、『能面検事』の不破検事**なのです。
今回の主人公・榎本佳穂は、まさに私が愛してやまない彼らの系譜――**「孤高の論理性」**を投影して作り上げました。
しかし、物語には「人の心」が必要です。 だからこそ、佳穂とは真逆の人生を歩む妹、彩心を登場させました。 絶対的な「理」を持つ姉に対し、彼女には物語に登場する人々の「情」を描写してもらう必要があります。
本作が彩心の視点で語られるのは、彼女のフィルターを通すことで初めて、冷徹な姉の行動の奥にある真実や、事件に関わる人々の揺れ動く感情を浮き彫りにできると考えたからです。



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