【事件ファイル】1974年4月~6月:日常に潜む「鉄の墓場」 —— コインロッカーベイビーとバラバラ殺人

国内殺人事件簿

1974年(昭和49年)の春から初夏。 「狂乱物価」が続き、人々の生活は依然として苦しいままでした。4月には東京で初めて「セブン-イレブン」が開店するなど新しい風も吹きましたが、犯罪の現場では、貧困や人間関係のもつれによる、陰惨な事件が多発していました。

今回は、1974年の第2四半期(4月~6月)に起きた殺人・凶悪事件を6つピックアップしてご紹介します。

特に5月は、ある「悲しい遺棄事件」がピークを迎え、社会問題化した月でもあります。


1974年4月~6月 凶悪事件簿

1. 葛飾区・女性バラバラ殺人事件

  • 発生日: 4月21日(遺体発見)
  • 場所: 東京都葛飾区
  • 概要: 荒川の河川敷などで、切断された女性の遺体の一部が相次いで発見された事件。被害者は都内に住む女性と判明しましたが、遺体の損壊が激しく、犯人の特定には至りませんでした。 高度経済成長期の陰で起きた、都会の孤独と残酷さが浮き彫りになった事件です。 【残酷】【未解決】 ※後日、詳細記事を公開予定

2. 福岡・筑豊 タクシー運転手強盗殺人事件

  • 発生日: 4月28日
  • 場所: 福岡県田川市
  • 概要: 深夜、タクシー運転手の男性が鋭利な刃物で殺害され、売上金を奪われた事件。 当時は不況の影響もあり、全国的にタクシー運転手を狙った強盗殺人が多発していましたが、筑豊という炭鉱閉山後の荒廃した地域事情も相まって、悲哀の漂う事件として報道されました。

3. 「コインロッカーベイビー」遺棄事件の連鎖

  • 発生日: 5月~6月(多発ピーク)
  • 場所: 東京(新宿・渋谷)、大阪など全国主要駅
  • 概要: 特定の殺人事件ではありませんが、この時期、駅のコインロッカーに生まれたばかりの乳児を遺棄し、死なせる事件が爆発的に急増しました。 5月だけでも全国で数件の遺体発見が報じられ、1974年は年間で40件以上に達しました。行き場のない貧困と性道徳の乱れが招いた、この時代を象徴する**最も残酷な「連続殺人」**と言えます。 【残酷】【社会問題】 ※詳細記事公開済み

4. 中野区・警察官殺害事件

  • 発生日: 5月15日
  • 場所: 東京都中野区
  • 概要: 夜間のパトロール中だった警察官が、不審な男に職務質問をしたところ、隠し持っていた刃物で刺され死亡した事件。 3月の広尾署内刺殺事件に続き、警察官が犠牲になる事件が短期間に連続し、警察組織と市民社会に「治安悪化」の恐怖を植え付けました。

5. 北九州・暴力団抗争 連続射殺事件

  • 発生日: 6月13日~(一連の流れ)
  • 場所: 福岡県北九州市
  • 概要: 北九州市で、対立する暴力団同士の抗争が激化。白昼の路上や喫茶店などで拳銃による発砲・射殺事件が相次ぎました。 一般市民も巻き込まれかねない状況は「仁義なき戦い」そのものであり、警察による「頂上作戦」への引き金となりました。

6. 埼玉・荒川河川敷 女性焼殺・死体遺棄事件

  • 発生日: 6月26日
  • 場所: 埼玉県(荒川河川敷)
  • 概要: 荒川の河川敷で、焼かれた状態の女性の遺体が発見された事件。 被害者の身元特定が難航したほか、殺害後に証拠隠滅のために火を放つという手口の残忍さが際立ちました。犯人は金銭トラブルを抱えた顔見知りであることが後に判明しましたが、動機の短絡さと手口の残虐さのギャップが恐ろしい事件です。 【残酷】

まとめ

1974年の4月から6月は、派手な劇場型犯罪というよりも、**「金銭苦」「暴力団抗争」「育児放棄(コインロッカー)」**といった、不況下の社会の歪みが直接的に人の命を奪うような事件が目立ちました。

特に「コインロッカーベイビー」の問題は、1974年という時代が生んだ最も悲しい「大量死」の現場として、後世まで語り継がれることになります。

次回の記事では、1974年第3四半期(7月~9月)。 日本中が耳を塞ぎたくなるような「ピアノ騒音殺人事件」と、テロの恐怖「三菱重工爆破事件」が発生する、激動の夏へと突入します。


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