国内殺人事件ファイル

国内凶悪犯罪ファイル

【昭和十三年/大日本帝国】八つ墓の因果、血塗られた夜の帳――津山三十人殺し 第二章

第二章:犯人の生い立ちと疎外血である。全ての因果は、血脈という名の見えざる管を通り、世代を超えて受け継がれていく。才能が遺伝するように。容貌が似通うように。呪いもまた、血の内に潜み、時が来るのを暗い淵でじっと待ち受けているのだ。都井睦雄。一...
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【1928/日本】御大典の影で嗤う悪魔―「千住・大岡山連続一家殺人事件」の全貌

導入文1928年(昭和3年)下半期。11月に昭和天皇の即位の礼(御大典)を控え、日本中が祝賀ムードに包まれようとしていたその裏側で、帝都・東京の暗部では血生臭い猟奇事件が発覚していました。8月、千住の質屋一家3人が忽然と姿を消し、川に浮かん...
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【昭和十三年/大日本帝国】八つ墓の因果、血塗られた夜の帳――津山三十人殺し 第一章

第一章:導入と舞台闇があるのではない。光が、届かないのである。村という閉鎖機構は、往々にして光を拒絶する。否、拒絶しているのではない。光そのものが、村という迷宮の入り口で屈折し、歪み、本来の色彩を失って地に堕ちるのだ。山深い場所であればある...
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【1928/日本】血を喰らう毒薬―「実弟連続保険金殺人」と「10歳の殺意」

導入文1928年(昭和3年)の上半期。この年の3月には、思想犯を一斉検挙する「三・一五事件」が発生し、国家の統制と暗い足音が社会全体を覆い始めていました。しかし、恐怖は警察や特高の取り調べ室にだけあったわけではありません。最も安全であるはず...
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【1927/日本】「ぼんやりした不安」が殺意に変わる時―エログロの狂騒と凍てつく毒薬

導入文1927年(昭和2年)下半期。この年の7月24日、一人の天才作家・芥川龍之介が「ただぼんやりした不安」という言葉を残して自ら命を絶ちました。彼を死に追いやったその「不安」は、まさに当時の日本社会全体を覆っていた暗雲そのものでした。春の...
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【1927/日本】昭和恐慌の足音と無垢なる狂気―「9歳の殺人鬼」と「血の晩餐」

導入文1927年(昭和2年)。新しい元号の幕開けは、決して希望に満ちたものではなかった。春に勃発した「昭和金融恐慌」は街に失業者を溢れさせ、来るべき暗い時代の足音を響かせていた。都市部ではカフェやダンスホールが隆盛を極める「エログロ・ナンセ...
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【1926/日本】大正の断末魔と昭和の産声―「猟奇」と呼ばれたバラバラ死体と憑き物殺し

導入文1926年(大正15年・昭和元年)。大正天皇の病状悪化に伴い、日本中が「自粛」の重苦しい空気に包まれていた下半期。しかし、その静寂の裏側では、退廃的な「エログロ・ナンセンス」文化が最後の徒花を咲かせ、人々の不安は頂点に達していた。 こ...
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【大正/日本】大正ロマンの影に蠢く「エログロ」の源流―バラバラ殺人と密室の怪

1912年から始まる大正時代。それは「大正デモクラシー」の自由な空気が流れる一方、第一次世界大戦の成金景気と、その後の恐慌、そしてスペイン風邪の猛威が混在する「狂騒の時代」であった。モボ・モガが銀座を闊歩するその足元で、江戸川乱歩が描いたよ...
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【明治/日本】文明開化の闇に咲いた徒花―「毒婦」と「人肉スープ」の怪事件

1868年、明治維新。日本は髷(まげ)を切り、西洋の科学と法を取り入れた「文明開化」の光の中にあった。しかし、急速な近代化が生んだ歪みは、江戸時代の怪談よりもおぞましい「近代犯罪」を生み出した。ガス灯の影で蠢いたのは、貧困に喘ぐ女の情念と、...
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【1976年4月〜6月】トランクの中の歌声と、黒いピーナッツの正体

こんにちは、ブログ「しらちご」専属ライターです。 今回は1976年(昭和51年)第2四半期の日本を振り返ります。この季節、日本中が「ロッキード」という巨大な黒い霧に包まれていました。国会では証人喚問が続き、国民の怒りが渦巻く中、芸能界では紅...