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国内殺人事件簿

【1926/日本】大正の断末魔と昭和の産声―「猟奇」と呼ばれたバラバラ死体と憑き物殺し

導入文1926年(大正15年・昭和元年)。大正天皇の病状悪化に伴い、日本中が「自粛」の重苦しい空気に包まれていた下半期。しかし、その静寂の裏側では、退廃的な「エログロ・ナンセンス」文化が最後の徒花を咲かせ、人々の不安は頂点に達していた。 こ...
アメリカ猟奇・異常犯罪史

【1890/米国】文明の実験台とマフィアの銃声―「電気椅子」初執行とニューオーリンズの闇

導入文1890年、アメリカ。エジソンとテスラが「電流戦争」を繰り広げ、夜の闇が電球によって駆逐されつつあった「金ぴか時代(Gilded Age)」。しかし、科学の光は犯罪の抑止にはならず、むしろ処刑という名の「合法的殺人」をよりグロテスクな...
英国殺人事件簿

【1890/英国】乳母車が運んだ鮮血―「女切り裂きジャック」メアリー・ピアシー事件

導入文1890年、ロンドン。ホワイトチャペルの悪夢(切り裂きジャック事件)から2年が経過しても、霧の都はまだ血の臭いを忘れてはいなかった。市民が平穏を取り戻そうとしていた矢先、北ロンドンのハムステッドで、あまりにも悲劇的でグロテスクな事件が...
国内殺人事件簿

【1926/日本】大正の黄昏、昭和の夜明け―集団心理の暴走と密室の心中劇

導入文1926年(大正15年)。病床の天皇を見守る重苦しい空気と、来るべき新時代「昭和」への期待が入り混じる端境期。この年の12月25日に元号が変わるため、1月から6月はまだ「大正」の最末期にあたる。デモクラシーの光は陰り、社会にはエログロ...
アメリカ猟奇・異常犯罪史

【1889/米国】シカゴの地下水道に沈んだ医師―秘密結社と「頭蓋骨破砕」の怪

導入文1889年、アメリカ・シカゴ。4年後の万国博覧会に向けた建設ラッシュに沸くこの街は、同時に急激な移民流入と政治的腐敗の坩堝(るつぼ)でもあった。摩天楼が空を目指す一方で、地下には暗い欲望が渦巻いている。この年、ある著名な医師が忽然と姿...
英国殺人事件簿

【1889/英国】切り裂きジャックの影とヒ素を喰らう男―ロンドンを覆う「二つの悪夢」

1888年の「秋の恐怖(オータム・オブ・テラー)」から1年。ロンドンの霧はまだ晴れていなかった。切り裂きジャックの幻影に市民が怯える中、1889年の英国では、全く異なるベクトルを持つ二つの猟奇事件が発生した。一つは、貧民街のガード下で発見さ...
国内殺人事件簿

【大正/日本】大正ロマンの影に蠢く「エログロ」の源流―バラバラ殺人と密室の怪

1912年から始まる大正時代。それは「大正デモクラシー」の自由な空気が流れる一方、第一次世界大戦の成金景気と、その後の恐慌、そしてスペイン風邪の猛威が混在する「狂騒の時代」であった。モボ・モガが銀座を闊歩するその足元で、江戸川乱歩が描いたよ...
アメリカ猟奇・異常犯罪史

【1888/米国】シカゴの闇に築かれた「殺戮のホテル」―H.H.ホームズと死の城

1888年。ロンドンのホワイトチャペルが「切り裂きジャック」の刃に怯えていた頃、大西洋を隔てたアメリカ・シカゴでは、より近代的な悪夢が静かに進行していた。南北戦争後の好景気、来るべき万国博覧会への熱狂。その陰で、一人の男が「完全犯罪」のため...
国内凶悪犯罪ファイル

【明治/日本】文明開化の闇に咲いた徒花―「毒婦」と「人肉スープ」の怪事件

1868年、明治維新。日本は髷(まげ)を切り、西洋の科学と法を取り入れた「文明開化」の光の中にあった。しかし、急速な近代化が生んだ歪みは、江戸時代の怪談よりもおぞましい「近代犯罪」を生み出した。ガス灯の影で蠢いたのは、貧困に喘ぐ女の情念と、...
深掘り事件簿

【1888年 イギリス】切り裂きジャック(Jack the Ripper)――現代犯罪捜査の原点にして最大の未解決事件

1888年、ロンドン・イーストエンド。産業革命の陰でスラムと化したホワイトチャペル地区は、濃霧と石炭の煙に覆われていた。この年、世界は「シリアル・キラー(連続殺人鬼)」という概念の誕生を目撃することになる。犯人は「ジャック・ザ・リッパー」と...